ご飯と調度良い分量のタレと鰻をくちの中でミックスする際の味の掛け合わせの妙。
口の中で後味とともに「ふわスーっ」と広がり幕をひいていく爽快な脂感がとても印象的。
(肉の脂の冷めると固まる感を感じさせるアツカマシさや植物の青臭い田舎っぽさ、魚のギロギロとは違う存在感が有った)
しょっぱい甘いから言えばややしょっぱ系のタレ。
うまき、うざく等を食べて絶妙なリズムの焦らしプレイが果てた末にお重が届いてコレだ。
柔らかく蒸しすぎず、
パリッと焼きすぎず。
ウナギらしい鰻。
王道な味。
山椒が要らない味。
山椒を加えると更に花開くアジワイ。
言って置くが天地がひっくり返るとか、そこらの定食屋のそれと訳が違うとか、そういう大層な味の違いじゃなく、酷くブレの無い「良家のお嬢様」と言った感じの味。
飾らなくても素敵。
ちゃんと手間を掛けて育てられた味。
軽やかさ。
店の構え、入り、登場、味、歯応え、ご飯、タレ
全て真っ当な感じでいて満足感が高い。(全て真っ当で物足りないのとは訳が違う)
正直、食べた時に肩透かしに近い感があったが、100点満点ホームランとか、派手なケバいものでなくてよかった。
真摯な造りというか、ステレオタイプな旨さではなく、実直。それだけに良い驚きを余裕をもって感じられ清々しく店を出れた。
話しをするのが楽しめる座敷の開けた店だから気軽にゴージャスを演出したいときにちょうどいい店だと思う。
(広い座敷に座卓を置いて、懐石とは違う本来の和食的な時間が楽しめる)
尾花、また来たい感じがする店だった。
腹ごなしに散策。
JR貨物の荒川駅を眺めながら午後の散歩を楽しんだ。


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